アメリカーノ(Americano)とは、冷たいタイプの ロングドリンク (ロングカクテル)に分類される、 カクテル の1種である。名称が イタリア語 であることからも判るように、 イタリア で誕生した。なお、このカクテルには、大きく分けて2種類のレシピがある。スイート・ ベルモット (イタリアン・ベルモット) を使用する点は共通しているのだが、一方はビター・ベルモット(アマロ・ベルモット)を使い、他方は カンパリ を使う。その内、ビター・ベルモットを使うレシピが正式なものである 。 つまり、カンパリを使うレシピは、ビター・ベルモットをカンパリで代用したレシピであるということだ。このように、正式なレシピではワイン系の酒のみを使うカクテルなので、アメリカーノは、 ワイン をベースとするカクテルだと考えることができる。 なお、食前酒(アペリティフ)に分類されるカクテルであり、食前に飲むのに適するカクテルとされてはいるものの、別に食前以外に飲んではならないという決まりがあるわけではない。
以下に、ビター・ベルモットを使うレシピの例と、カンパリを使うレシピの例を紹介する。なお、ビター・ベルモットを使うレシピが正式とされているので、そちらを先に記載する。
氷 を入れた タンブラー (容量240〜300ml)か、 オールド・ファッションド・グラス (容量180〜300ml)に、ビター・ベルモットを注ぎ、次にスイート・ベルモット、最後に適量の炭酸水を注ぐことでグラスを満たして、軽く ステア する 。 最後に、レモンの果皮より 精油 を絞りかければ完成である。
氷を入れたタンブラー(容量240〜300ml)か、オールド・ファッションド・グラス(容量180〜300ml)に、カンパリを注ぎ、次にスイート・ベルモット、最後に適量の炭酸水を注ぐことでグラスを満たして、軽くステアする 。 最後に、レモンの果皮より精油を絞りかければ完成である。
レシピその1と同様に、レモンの果皮から精油を絞りかける以外にも、レモンのスライスを飾ったり、オレンジのスライスを飾ることもある。これらは、どれかが選択されたり、または、どれも選択されないこともある。つまり、完全に飲む人の好みによるということ。
どのようなレシピで作られていたのか詳細は不明だが、1920年代には、日本でも知られていたカクテルだと言われている 。
最近 では、上記にある「このレシピの主な参考文献」の節を見比べれば一目瞭然なように、ビター・ベルモットの代わりにカンパリを使用するレシピが、日本で多いのが判る。
なお、このカクテルを供するのに使用するグラスは、海外では、オールド・ファッションド・グラスがしばしば使用されるのに対し、日本では、圧倒的にタンブラーを使用することが多い。
ジェームズ・ボンド が主人公の短篇『バラと拳銃』に出てくることで知られている 。