ピニャ・コラーダ
Piña Colada.jpg
基本情報
種別 ロングドリンク
作成技法 シェーク
黄白色
グラス Rocks Glass (Standard).svg ロックグラス
アルコール度数
度数 8度以下
レシピの一例
ベース ホワイト・ラム
装飾材料 パイナップル、レッド・チェリーを飾り、ストローを添える。
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ピニャ・コラーダ( スペイン語 : Piña Colada)は カクテル の1種。 ラム を ベース に、 パイナップル ジュース と ココナッツミルク を砕いた 氷 と一緒にシェイクして作る ロングドリンク 。黄白色で甘みが強い。

Piña Coladaは、 スペイン語 で「うらごししたパイナップル」の意味。材料として、パイナップルの 果肉 をよくすりつぶし、裏漉ししたジュースを材料とすることに由来する。

日本語のカタカナ表記としては、「・」( 中黒 )抜きや「ピニャ・カラーダ」というのも見受けられる。

アメリカと日本での扱い

ピニャ・コラーダは、1970年代に マイアミ や ニューヨーク で流行した。 フローズン・スタイル に仕上げることもあり、1970年代に、マイアミやニューヨークでは、フローズン・スタイルにしたピニャ・コラーダを、アイスクリーム用の コーン に入れて食べることも流行した。対して日本では、ココナッツ・ミルクが日本でも比較的簡単に手に入るようになった1980年頃よりも前は、幻のカクテルと呼ばれていた。

なお、ピニャ・コラーダのバリエーションである「チチ」も、フローズン・スタイルに仕上げることもある。

背景

ピニャ・コラーダ発明を記念したプレート
  • 1954年 に プエルトリコ の ビエホ・サンフアン のバーで、Monchito(本名はRamon Marrero)というバーテンダーによって3つの材料( バカルディラム ・パイナップル・ココナッツ)をミックスしたカクテルが考案された。現在では、建物の正面にはカクテルの発明を記念したプレートが飾られている。
  • 1979年 に ルパート・ホルムズ ( 英語版 )が歌い、後に「ザ・ピニャ・コラーダ・ソング」と副題がついたヒット曲『 エスケープ 』には「If you like Pina Colada」というくだりがある。

標準的なレシピ

  • ライト・ラム : 30ml
  • ココナッツ・ミルク : 45ml
  • パイナップル・ジュース : 80ml

以上の材料を 氷 (やや大きめの氷) シェイカー に入れ、シェイクしたら、 クラッシュド・アイス を入れたグラスに注ぐ。なお、グラスの縁にはパイナップルを飾る。

バリエーション

  • ダークとホワイトの2種類のラムをベースとして使用した場合は、「 バイア 」(Bahia)
  • ラムを使用せず、 エタノール を含まないものは「ヴァージン・ピニャ・コラーダ」(Virgin Piña Colada)
    • ヴァージン・ピニャ・コラーダは、片仮名の場合「ヴァージン・ピニャ・カラーダ」と表記されることもある。
    • ヴァージン・ピニャ・コラーダは、「ヴァージン・コラーダ」または「ヴァージン・カラーダ」と略されることもある。
  • ラムの代わりに ウォッカ を使ったものは「チチ」(Chi Chi)
  • ラムを抜いたノンアルコール・カクテル「ヴァージン・ピニャ・コラーダ」は、「チチ」のウォッカ抜きと考えて「ヴァージン・チチ」(Vergin Chi-Chi) とも言われる。
  • ラムの代わりに マリブ を使い、ココナッツ・ミルクを使用しないものは、「 スタテン・アイランド・フェリー 」。

カラー・ピニャ・コラーダ

  • ピニャ・コラーダに果実系のリキュールを加えて色鮮やかに仕上げた、ココナッツと果実の風味が豊かなカクテル。
    • ストロベリー・コラーダ( クレーム・ド・フレーズ )
    • ミドリ・メロン・コラーダ(Midori メロンリキュール )
    • ブルー・コラーダ( ブルーキュラソー )
    • アプリコット・コラーダ( クレーム・ダブリコ )

他に、 クレーム・ド・カシス や カルーア 等が用いられる場合もある。